当院での検査について|宮崎市の消化器疾患専門医院|いきめ大腸肛門外科内科|肛門治療に特化
肛門の診察
指診
肛門に医師が指を入れ肛門内を観察します
肛門鏡
診察の際に肛門に小さな器械を入れ、肛門の中を目視で観察します
腫れや痛みがある場合は、多少痛みや不快感を感じますが、この基本の2点をしないことには診察は出来ませんのでご了承ください
肛門内圧検査
排便には内肛門括約筋・外肛門括約筋・肛門挙筋・恥骨直腸筋という4種類の筋肉が関与しています。
高齢になると男女とも、括約筋の力は徐々に衰えます。
特に女性はもともと筋力が弱く、さらに分娩時にこれらの筋肉が損傷されてしまうと、若くして便失禁をおこすことがあります。
このように排便時以外に便が漏れてしまう状態を肛門括約筋不全といいます。
当院では括約筋の力や直腸内の圧力をコンピュータで数値化して測定し、便漏れでお悩みの方や、術後の回復状況などの診断に役立てています。
通常、括約筋は無意識の状態(静止圧)で50mmHg前後です。
意識してギュッ!と締めると(随意圧)80mmHg以上になります。
静止圧が40mmHg以下になると便失禁を起こしやすくなります。
治療としてはご自身で、筋肉を鍛えるしかありませんが、定期的に圧力測定をして成果を確認することも可能です。
検査方法
直径5mm程の細いセンサーが付いたやわらかいストローのような管を肛門に差し込み(痛みはありません)、肛門に力をいれない状態(静止圧)を測定し、その後、意識的に肛門を締めたり、締めたまま30秒間耐えてもらったり、いきんだりをしてもらいます。
15歳男性
63歳女性
肛門超音波
主に痔瘻及び肛門周囲膿瘍の診断に用います。肛門診察では得ることができない膿瘍の位置や範囲,周囲構造物との関係を描出することができます。このデータを基に手術を行います。
直腸鏡
検診の便潜血の検査で要精査の通知が届いた際は、全結腸内視鏡検査(大腸カメラ)が必須条件となります。
全結腸内視鏡検査は予約制で、待機期間も長いため、まず診察で直腸鏡を行い、悪性腫瘍の好発部位である直腸の観察をすることで緊急性の有無を判断します。
また、便潜血陽性の場合、痔による出血が原因となることも多いため、両方の確認が可能です。
検査方法は、カメラがついた器械を肛門に入れ、画像を観ながら説明を行います。
その後、全結腸内視鏡検査の予約をいれます。
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
下部消化管内視鏡検査とは、一般に「大腸カメラ」と呼ばれている検査のことで、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの全大腸(一部小腸)を調べて、炎症、大腸ポリープ、大腸がんの有無などを診断することができます。検査の際には必要に応じて、大腸ポリープを切除したり、組織の一部を採取(生検)したりします。内視鏡で行う治療には内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などがあります。
S状結腸内視鏡
肛門~S状結腸まで(約40㎝)を肛門から内視鏡を入れて観察します。
下剤の服用は必要なく、前処置は浣腸だけなので、身体への負担が少ない検査です。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
上部消化管内視鏡検査とは、一般的に「胃カメラ」と呼ばれている検査のことで、胃がんの早期発見のほか、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍など様々な病気を診断することができます。口や鼻から先端にCCD(電荷結合素子)カメラが搭載された内視鏡を挿入し、上部消化管(食道・胃・十二指腸)を直接観察できるため、X線検査に比べて微小な病変の発見に優れています。検査では必要に応じて内視鏡先端部から出てくる鉗子(かんし)を操作し、病理診断用の組織を採取(生検)します。
CT(腹部・胸部)
CT(コンピュータ断層撮影)検査は、X線を使用して身体の断面画像を撮影する検査方法です。CTスキャナーが身体の周囲を回りながらX線を照射し、その情報をコンピュータで処理して画像を生成します。この技術により、骨や内臓、血管の状態を詳細に観察することができます。
CTコロノグラフィー

- 大腸の仮想内視鏡検査です。
- 当院では通常の腹部や胸部のCT検査に加えて、CTコロノグラフィー(CTC)を積極的に取り入れています。
- 下剤を服用し大腸内を空にした状態で、肛門より炭酸ガスを注入し、腸を膨らませた状態でCTを撮影します。画像処理を加えることにより、内視鏡画像に類似した画像を作成します。
- 当院は、CTコロノグラフィーとS状結腸内視鏡検査を組み合わせて検査します。S状結腸までは内視鏡挿入時の痛みがほぼありません。大腸がんが最も多く発生する場所が、直腸とS状結腸であり、大腸がん全体の70%を占めるため、この2つの検査を組み合わせ、より正確に診断することを目的としています。

【CTCの利点】
- 内視鏡を大腸の奥まで入れないため、痛みがありません。
- おしりから細いチューブを入れて炭酸ガスで拡張させる必要がありますが、炭酸ガスは空気よりはるかに吸収が早いため、検査後のおなかの張りはほとんどありません。
- 大腸内視鏡が怖い方、検査中の痛みの出やすい方などにはおすすめの検査方法です。
- 腹部CTを撮影しますので、肝臓や膵臓などの腹腔内臓器も同時に検査することができます。
血圧脈波検査(血管年齢測定)
血圧脈波検査は、動脈の硬さや血管の状態を調べる非侵襲的な検査で、動脈硬化の評価や心血管疾患のリスク判定に用いられます。
両腕と両足首にカフ(血圧計のような帯)を巻いて、同時に血圧と脈波(血管を流れる血液の波動)を測定するだけの簡易な検査です。
下肢静脈超音波

「エコノミークラス症候群」という病気がありますが、これは長い間同じ姿勢でいると足の静脈に血の固まりができ、体を動かしたとたん血の固まりが血管を通って心臓から肺へ行き、肺の血管に詰まってしまう「肺塞栓症」という病気を引き起こします。胸が痛くなったり呼吸が苦しくなり、最悪の場合死に至ることもある恐い病気です。
この原因である血の固まりを下肢静脈超音波検査で見つけることにより、診断・治療に役立てます。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査
胃酸の分泌が弱い5歳以下の幼児期に感染する可能性が高く、ピロリ菌を持っている親や家族から食べ物の口移し、食器の共有などによって感染することが多いとされています。
ピロリ菌は、一度感染すると除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。
感染していても自覚症状のないケースもありますが、多くの場合、胃の内壁に炎症を起こし、胃を守っている粘液を減少させます。そのため胃が胃酸の影響を受けやすくなり、胃炎や消化性潰瘍を発症します。
また、胃粘膜の萎縮(粘膜が薄くなる)が進むことで胃がんの発生リスクが高まると考えられています。
ピロリ菌の除菌治療によって、これらの症状やリスクを防ぐとともに、次世代への感染予防が可能となります。慢性的な胃炎や胃潰瘍を繰り返すなどの症状がある方や、ご家族に胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんを発症された方がいる場合は、ピロリ菌の感染リスクが高い傾向にあります。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍が発症しやすくなり、胃がんの発生リスクも高まってきます。これらの疾患のピロリ菌の感染率は、慢性萎縮性胃炎でほぼ100%であり、胃潰瘍で70~90%、十二指腸潰瘍では90~95%と考えられています。また、ピロリ菌に感染している人は、未感染の人に比べ胃がんリスクが5倍になるという報告もあります。
ピロリ菌の感染から年月が経過し、炎症が継続している期間が長い人ほどがんの発症リスクが高くなるといわれていますので、なるべく感染初期の若いうちにピロリ菌を調べ、早期に除菌治療をすることが胃がん予防において有効です。
そのほかピロリ菌は、胃ポリープ、胃MALTリンパ腫、血小板減少性紫斑病との関連性も指摘されています。